信州・諏訪湖周辺といえば、温泉や観光のほかには
「精密加工技術の集積地」という一面も持ち合わせている
工業の盛んな地域でもあります
諏訪湖の北側に位置する
岡谷市は、明治維新以降、
日本近代産業を支えた
製糸業の一大中心地として栄えた街です。
今回ご紹介する
「旧林家住宅」は、
経済産業省認定・近代化産業遺産であり、
国の重要文化財でもあります。
「シルク岡谷」として世界的にその名をとどろかせ、最盛期には
日本の生糸輸出の約三分の一を
岡谷が占めていたこともあるほど。
中でも、岡谷の製糸業発展基盤を築いた三大製糸家のひとりが、
林国蔵で、この住宅の創建者でもあります。

写真の通り、瓦葺の母屋に洋館が併設された珍しい作りになっていて
洋間の隣り合わせに茶室があるなど、早くから世界に目を向け
外国人客の接待にも心配りをしたとみられます。

左写真はレプリカですが
「金唐紙(キンカラガミ)」という大変貴重な壁紙です。
この旧林家住宅には、
「金唐紙」を
天井・壁などに貼りめぐらせた一室が
現存しており、当時のものが
そのままの状態で残っているのは、
日本唯一だそうです。
ほかにも、意匠を凝らした欄間彫刻や照明器具、
珍しいガスストーブや寄木細工の床など
いかに当時の大製糸家の財がすごかったかを
伺い知ることができました




中庭の景色や
手水(チョウズ=手洗い水)なども凝っていて、
常駐のスタッフの方の案内を受けながら
地元に住んでいながら初めて見学させてもらったので
びっくりの連続で見て回りました

自分の住んでいる街の歴史を学べたことは大変収穫でした


※内部の写真もスタッフの方の許可を得て撮影

しています。
※
「旧林家住宅」=営業期間/3月〜11月末日(休館日あり)、12月1日〜2月末日は休館。
問い合わせ先/市立岡谷蚕糸博物館・岡谷美術考古館 TEL.0266-22-5854
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posted by kacchan at 17:15|
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